114回目の天城シネマパラダイスは、
2015年5月23日 日本劇場公開(
洋画
)
原題「Before I Go to Sleep」
総 合 評 価 ( 個 人 的 ) | 臨場感 | ★★★ |
展開 | ★★★ |
映像 | ★★ |
面白度 | ★★★ |
真面目度 | ★★★ |
「リピーテッド」公式サイト
http://repeated-movie.com/イギリス・フランス・スエーデン共同制作
映画(
ミステリー・サスペンス
)
上映時間
92分
「
リピーテッド」予告編
スタッフ&キャスト
監督 | |
「ブライトン・ロック」など主に脚本が多い |
原作 | スティーヴン・J・ワトソン |
イギリスの作家「わたしが眠りにつく前に(2011)」原題「Before I Go to Sleep 」 |
脚本 | ローワン·ジョフィ |
監督を兼ねる |
制作総指揮 | リドリー・スコット |
エイリアンの父。プロデューサーとしても有名 |
制作 | 「ライザ・マーシャル」「マーク・ギル」「マット・オトゥール」 |
出演者 |
| クリスティーン |
「BMXアドベンチャー」「デッド・カーム 戦慄の航海」「ブレイクアウト」など多数 |
コリン・ファース | ベン |
「アナザー・カントリー」「マンマ・ミーア!」「モネ・ゲーム」など多数 |
マーク・ストロング | ナッシュ医師 |
「太陽の雫」「ロビン・フッド」「ビトレイヤー」など多数 |
アンヌ=マリー·ダフ | クレア |
「エニグマ」など。TVドラマでも活躍 |
アダム·レヴィ | アダムの父 |
舞台俳優を目指すも大成せず。現在修行中のようです。 |
ディーン·チャールズ·チャップマン | アダム |
TVドラマの子役として活躍中!! |
他 |
感想・レビュー(個人的)
タイトルが面白そう。
製作総指揮が
リドリー・スコット
。
そして主演に
。
この布陣で面白くないわけがない。
と思って見てみると…
可もなく不可もない映画
でした。
撮り方が、まさにミステリーちっくで、
結末に期待を寄せてしまいます。
つまるところ、
時系列をいじり、複雑にしているので、
見ている分にはかなり面白いですが、
結末を見ると…はあ、そうなのね
という感じです。
見どころは、
やはり、うまく記憶障害を利用したラストです。
若干、キャストに助けられた感じも否めませんが、
夫ベン役の
が、
映画に重みを与えているのは確実で、
キャストが違うと、違った印象になるかもしれません。
コリン・ファースは舞台俳優でもあり、
映画やドラマにも多数出演しており、
もう少しイケメンだったら…
もう少し特徴のある顔だったら…
かなりの俳優になっていたんじゃないかと思います。
ストーリー
10年前に事故に合い、
記憶障害(寝ると記憶が20歳前半にリセットされる)を患った
四十歳のクリスティン·ルーカス。
朝、ベッドで起きると男性と寝ています。
旦那のベンですが、
クリスティンは記憶がないため混乱します。
夫ベンは毎日、記憶障害の話、
クリスティンの置かれた状況を説明して、
仕事に出かけます。
しかし今日は、
記憶ボード(一日過ごすのに必要な事柄が書いたボード)に
特別な予定が書かれています。
それは、ベンのサプライズということでした。
仕事へ出かけるベン。
すると、電話がかかってきて、ナッシュと名乗る医師が、
半年前から記憶障害のセラピーを行なっているというのです。
証拠として、クローゼットの中に靴箱に、
動画を撮影できるカメラがあることを教えます。
ナッシュ医師の言う通り、
カメラがあり、動画がありました。
その動画は2週間ほど前からはじまっていました。
このセラピーのことはベンは知っているのかと尋ねると、
ナッシュ医師は知らないだろうといいます。
むしろ知らせない方がいいだろうとも言います。
なぜ夫に内緒でセラピーをしているのか?
にわかにナッシュ医師も信用ができない雰囲気です。
記憶障害は空港ホテル近くの物置場で、
クリスティンが瀕死の状態で発見されたのが始まりでした。
ナッシュ医師は現場を見れば、
記憶が蘇ることがあるということで、
クリスティンを現場へ連れて行きますが、
なにやらフラッシュバックがあったものの
手がかりになることは思い出せませんでした。
それにしても、なぜ夫のベンは交通事故だと
ウソをついているのか?
その夜、自分が事故ではなく、
犯罪に巻き込まれたことを、
夫のベンに打ち明けると、
ベンは毎日、犯罪で記憶障害になっというより、
事故にする方が君の為だといって、
ウソをついていたことを認めます。
一日が終われば、
またリセットされた一日が始まります。
嫌なことより、良い情報を与える方が良いだろうと、
それが、クリスティンのためだとベンは主張します。
けれども、
なぜ勝手に記憶を変えるのか?
ベンの気持ちも分かるのですが、
納得がいかないクリスティンは、
夫が他にも隠し事をしているのではないかと、
夫のことが信じられなくなります。
それが二週間前に収められていた動画でした。
二週間前から毎日、
一日の出来事を動画に収める毎日を続けるクリスティン。
誰に暴行されたのか?
それを知るのはクリスティンただ一人です。
記憶障害を持ちながら、
事件の真相を暴くことができるのか?
※ネタバレ※----------------------------つまり不倫ですわ!
また不倫ですわ!!
もう…この結末は飽きました!!
ナッシュ医師と2週間の間、
色々なセラピーを受けている間に、
夫のベンとも、色々なことが起こります。
友人のクレアの件。
アダムという子供がいたということ。
これが、ナッシュ医師のセラピーが起こした、
治療の成果かもしれませんが、
マイクって名前がダブっていたのは、
演出しすぎ!
そのマイクという名前を、
子供が夢の中で教えてくれるというのもなんだかね~。
友人のクレアも影があるし、
途中から誰が、誰と共謀してるのか?
仮に犯人だったとして、近寄る必要があるのか?
ちょっと筋違いな展開になって、ミステリアスになります。
けれども、ようするに不倫ですわ!
サプライズで夫のベンに連れて行かれたのは、
空港近くのホテルの突き当たりの部屋。
夢で見た部屋です。
そこで10年前、
実はこのベンは、偽者のベンで、
関係を止めようと言われた偽者ベンは、
じゃ、全部ばらしてやるっと電話しようとします。
すると、電話を止めようと駆け寄るクリスティンを
怒った偽ベンが暴行して、死んだと思い物置場に放置します。
けれども、クリスティンは生きており、
それが、偽ベンには幸いにも記憶障害で、
犯行がバレずにすみました。
さて、記憶障害になったクリスティンと本当の夫との生活には、
まだ幼いアダムがいます。
偽ベンが行なってきたようなことを、
毎日繰り返していました。
そうして4年前に耐えられなくなった本物のベンは、
アダムを連れて離婚します。
その時、お互いの友人でもあるクレアに、
ずっと相談していた本物ベンは肉体関係を持ってしまいます。
ここでも不倫ですよ~
そうして、偽ベンが一人になったクリスティンを引き取り、
記憶がリセットされることを利用して、
ふたりで暮らすようになります。
捻じ曲がった愛ですね~…怖い
ところが、
二週間ほど前から、
クリスティンはカメラ撮影を始め、
前日、内緒でセラピーを受けていたこと、
なぜウソついてくれていたのかを、
偽ベンの愛の深さだったからだと推測で思い込み。
偽ベンに全てを打ち明けます。
すると、
バチコーン!!
殴られるクリスティン…。
偽ベンはどこかへ行きます。
分けもわからずクレアに電話すると、
そこに居るのはベンではない偽者だと知らされます。
カメラに殴られたこと、
ベンが偽者であることを撮影しているところへ、
偽ベンが戻ってきて、
クリスティンは麻酔をかがされ眠らされます。
猶予がないことを悟った偽ベンは、
翌日、サプライズを決行するわけです。
サプライズの当日、
心配になったクレアが電話をかけてきますが、
偽者ベンが携帯を取り上げて、
連絡がとれません。
こうして今回のサプライズでは偽ベンがやっつけられて、
助かったクリスティンは、
病院のベッドで本物の夫ベンと、
息子のアダムと出会いハッピーエンド!
みたいな~で、
全然ハッピーじゃねーよ!って、覚めてしまうオチです。
大筋では合っているのですが、
子供が生まれたばかりで不倫かよ!!
本物のベンがクレアと情事してしまうのは分からなくもないけど、
結局、クリスティンの浮気が下手だから起きた出来事じゃん!!
それにナッシュ医師って何者なんや!
タダで治療してあげるって怪しいやろ!
とにかく!
クリスティンが浮気下手やったから
起きたことは間違いない!
それなのに生まれたてのアダムを使って、
確信にせまるなんてありえん!!
子供が大事やったら不倫なんかせんやろ~!!!
良くも悪くも、偽者、本物とわず、男が被害者やわ…。
あとね。
20歳前半に戻ってしまうっていうことは、
容姿に驚くシーンはあったけれど、
もっと精神的に幼くないと合わんくない?
結構、冷静な20歳前半に感じたわ…。
もし自分やったら、不倫と子供とか、
あまりピンと来ないと思うし、
あそこまで、人を疑わへんかな?
ゲーセン行きたい!とかゆうてるかも…。
実は偽者の夫だったというところは、
かなり衝撃的で面白かったけれど、
結末を見ると覚める
映画でした。
さて、疑問が一つ残ります。
冒頭のシーンでは、
今夜サプライズがあるということで、
偽ベンが出かけて行き、
しばらくしてナッシュ医師から電話がかかってきます。
「そして2週間後…」
実際のところは、
「動画を見終わった後に電話をかけ直す」
と、ナッシュ医師が電話しようとしたところで、
偽ベンがサプライズの確認の電話をかけ、
かけ直そうとするナッシュ医師のとこへ、
偽ベンがやってきて、電話が出来ていないような設定です。
それに、途中の朝は、
クローゼットの右下を指定するのに、
なぜか最終日は、つまり冒頭では指定しなかったのでしょう?
普通に考えるとタイムラグで
「2週間後」ということにすれば問題ないですが、
偽ベンはマイクということを否定しませんでした。
マイクというのは、
夢の中で教えてくれた名前なので、
浮気相手だとはかぎりません。
なので、本当の浮気相手がナッシュ医師だったという可能性が出てきます。
すると無償でセラピーをするということと、
半年前に偶然に見かけたという不可解な理由が解けてきます。
偽ベンの名前と容姿は、
クリスティンしか知りません。
もし、クリスティンを知る第三者が、
クリスティンを想い、
病院から連れ出したとすると、
まったく誰の犯行か分かりません。
ただし、ナッシュ医師が真犯人だとしたら、
バレるのは困りますし、
記憶のすり替えも可能な立場です。
しかし、偽ベンが潮時と感じ、
マイクというキーワードを残したまま逃げたとしたら、
犯人はナッシュ医師になります。
偽ベンは真犯人がナッシュ医師だと知らなくても、
マイク・ナッシュ医師というのを確認して、
マイクという名前を刷り込んでおけば、
誘拐犯から逃れられるので都合が良いのです。
というのは考えすぎですかね?
では、また
SEE YOU~
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